私たちは共生と循環のエネルギー社会を実現することを
パーパスとして掲げています。

パーパスとは、この世の中において私たちIDIが存在する理由や価値を明確にし、その実現を社会に対して約束するものです。そのパーパスで私たちは「共生・循環するエネルギー社会の構築」を掲げています。

共生と循環とは、古くから日本にあった思想で、森羅万象あらゆるものと関わり合いながら共に生き、その関わりが滞ることなく、ちゃんと循環させていくという考え方です。人は決して万物の霊長などではなく、食物連鎖や大気の循環など地球上のあらゆるものとの関わりの中で生きている、一生物であることを知ることが大切だという教えです。言い換えるなら、人間を中心に考えるのではなく、この星の一員であることを意識し、弁(わきま)えて生きようということです。

人間はこれまで、利便性や快適を追求し、進化発展こそが人を幸せにすると考え、地球環境を犠牲にしながら歩んできました。しかしその限界にようやく気づき、環境を守る方向へと社会全体がシフトしてきています。SDGsが掲げられ、各企業の環境を配慮した取り組みがさまざまな場面で取り上げられることによって、脱炭素ブームといえるような状況を迎えていますが、私たちはこの動きを決して一時的な流行で終わらせてはならないと考えています。

日本には1万年以上、狩猟採集生活を送った縄文時代がありました。動植物だけではなく、土や風や光などすべてのものに神が宿るというアニミズムという思想のもと、あらゆるものに感謝しながら暮らしていた時代です。そんな縄文時代が昨今注目を集めていますが、これは発電を止め、焚き火の生活に戻ろうということではなく、自然と共に生きたその思想をヒントとしましょうということです。そもそも人間であるホモサピエンスは脳を大きくし、考えることで変化する地球環境に対応しながら生きながらえてきた生物です。その人間が考えることを捨て成長をあきらめれば、それは滅亡を意味します。間違いなく人間はこの先も成長を続け、より多くのイノベーションを生み続けていくでしょう。技術革新は今やピークを迎え、あらゆる物事がパラダイムシフトするといわれる時代に突入しています。空飛ぶ車が飛び交い、ホログラムの店員が案内してくれるショップが立ち並び、3Dプリンターで作られた臓器をロボットアームが手術する、そんな時代は目の前まで迫ってきています。しかし、科学技術が発展すればするほど、地球上の生物と共に生きなければならないことに対して人は盲目になってしまうものです。人類の幸せだけを追いかけ、地球環境を破壊し尽くすような蛮行を繰り返してはなりません。成長の過程を辿りながらも、その負荷を地球に押し付けることのないシステムへと変えていかなければならないのです。

私たちIDIはエネルギーに関わり、これからの時代に沿った、エネルギーのあるべき姿を描くことで、社会に貢献することを目指す企業です。エネルギーとは、どんな時代でも、そしてどのような産業であっても関わっていかなければならないものです。だからこそ、実現不可能な達成目標を叫んでも意味がないと考えています。脱炭素を公言するならば、技術革新はどこまで進んでいるのか、その見通しはどうかを知らなければなりません。また既設の火力発電はどうしていくのか。そして原子力問題はどうすべきか。そんな中で、この地球上の自然環境とどのようにバランスを取っていくのか。耳触りのよい言葉だけを叫ぶのではなく、今エネルギー産業が抱えるあらゆる問題を捉えつつ、これからの社会が求めるエネルギーの姿を導き出していくことこそが、私たちの存在意義だと考えています。

「共生と循環のエネルギー社会を目指す」という旗を決して下ろすことなく、しっかりと地に足をつけながら、イノベーションし続けるこの社会を支えていきたいと思います。できることを一つずつ、着実に実現させていくことをお約束します。

クリエイターズインタビュー
Interview of the creator
田名網敬一田名網敬一
猪風来猪風来